Conductor / Jeff Rowland D.G.

Conductor

Jeff Rowland発 待望のフォノイコライザーアンプ

Jeff Rowland D.G.から待望のフォノイコライザーアンプ、Conductor(コンダクター)が登場いたしました。Conductorの入力には、標準でMC x 1系統が装備されており、オプションにて最大4系統まで増設が可能です。 各入力回路は、個別のチェンバーに格納されているので相互干渉を排除します。入力は、標準のMCモジュール、上級グレードのアモルファスコアMCモジュール、MMモジュールの3種類のモジュールをご用意しております。

市販されているほぼ全てのMM、高出力MM、MC、および低出力MCカートリッジに対応いたします。

電源部は、標準装備のパワーサプライ(別筐体)の他、オプションにてPSUもお選びいただけます。

SILENCE BETWEEN NOTES

アナログディスクから記録されている音楽のすべてを引き出すフォノEQ

ジェフ・ロゥランドは、音楽の音と音とのあいだの静寂さをとても大切にするデザイナー(設計者)です。それでこそ、音の立ち上がりがくっきりと表現され、広いダイナミックレンジで音楽の神髄に触れることができるのです。

Conductorは、レコード音楽再生に情熱を注ぐリスナーのために設計されたフォノイコライザーです。全ては楽しく音楽を聴くために、ジェフ・ロゥランド渾身のフォノイコライザーが完成しました。 負荷インピーダンスの調整などが簡単に行え、静寂な回路設計により、微細なカートリッジからの信号を細大漏らさずイコライズし、ラインレベルへ増幅して送り出すので、レコードから最高度の音質を引き出します。

高音質を約束する設計

Conductorは、1~4系統のカートリッジ入力に対応してモジュール(※)をご購入時にご注文いただけます。入力1、2、および3はムービングコイル(MC)カートリッジ専用で、入力4はムービングマグネット(MM)または高出力ムービングコイル用の入力です。お気に入りのトーンアームとカートリッジとの組み合わせを複数接続して、ダブルアーム、さらにはトリプルアームのプレーヤーにも対応しています。※ 標準モデルは、MCモジュールが入力1に搭載されております。その他追加モジュールはご注文時にのみ装着可能です。

入力回路が独立しているので、各入力は、ゲイン、負荷インピーダンス、および他のパラメターに関して最適化することができます。この機能により、信号劣化が発生しやすいカートリッジからのマイクロボルト信号レベルでの切り替えではなく、より高圧のラインレベル信号での切替が可能になりました。

すべてのMC入力とメイン出力に、バランス(XLR)とシングルエンド(RCA)の接続端子があります。MM入力オプションにはRCA入力ジャックのみが装備されていますが、すべての入力と出力は、ノイズ除去と回路間の干渉を強力に排除するため、トランス結合されています。ペアになっているバランス、シングルエンド入出力間にゲインの違いはありません。

トランスはルンダール社との共同開発

Conductorに使用しているトランスは、ルンダール社とジェフ・ロゥランドで共同開発され、カルダスオーディオ社から供給されたスローアニール(時間をかけた焼きなまし)高純度銅線で巻かれ、巻き数を低く抑えて銅線損失を最低限に抑えるように製造されています。そして、トランスから直接信号が送られるローノイズ・アクティブ回路との関連でも、ノイズレベルを当代最低レベルに抑えることができました。

また、Conductorモジュールには、ルンダール指定のアロイと高品位アモルファスタイプ・トランスの2種類の入力トランスコア材料を用意しました。

カートリッジ、トランス、インターフェースは、接続されたフォノカートリッジコイルから流れてくる入力電流が、初段アクティブ回路に入り込むことを防止します。それによって接続されたカートリッジが、微小とは言え、磁化されることを防止するのです。したがって、動作回路は、定格化された一定の低インピーダンスのDC電流経路にすることができ、どのようなカートリッジのタイプでも安定した動作パラメターを提供します。

入力トランスは、フォノカートリッジとプリアンプ回路との間で理想的な「コイル対コイル」バランス・インターフェースとなるので、シールドされていないトーンアームとインターコネクトケーブル上に存在するコモンモードノイズに対して、極めて高いコモンモード除去率(CMRR)を達成しました。 さらに、RF(Radio Frequency)とEMI(Electro-Magnetic Interference)の侵入による増幅回路における最初のゲインステージでの混変調(IM)歪みを防ぐ差動モード・ノイズフィルターを装備しました。

フォノカートリッジのロードは、入力リレーの2次側に精密リレーと共に装着された薄膜抵抗によって決まります。背面パネルに取り付けられたトグルスイッチによって、負荷インピーダンスの切り替えができます。負荷インピーダンス抵抗器は、トランス二次側に直接接続されており、カートリッジから送られてくる信号エネルギーを最大限に保持することができます。MMモジュールでも、スイッチの組み合わせによって、14通りの負荷インピーダンスが選択できます。

各入力に対して、完全バランス、低ノイズ、高ゲインのソリッドステート回路を搭載し、必要なゲインに増幅したうえで、正確なフォノ・イコライゼーションを行います。信号は差動(ディファレンシャルモード)で増幅され、高いコモンモードノイズ除去率を維持し、オーバーロードに対しても優れた耐性が得られました。すべての信号増幅は、全オーディオ帯域にわたって、歪みとノイズの発生が動作信号レベルに対して-100dB以下に維持するように最適化する、広帯域フラットゲインステージを3段備えています。 RIAA規格に準拠したイコライゼーションは、慎重に選別されたコンデンサーと0.1%の薄膜抵抗を介して調整されます。

ターンテーブルのランブルのイズなど、望ましくない低域信号を除去するために、2次(ー12db/oct)のサブソニックフィルターが信号経路に設けられています。このフィルター以上の除去が必要な場合に備え、超低域の盛大なノイズに対して効果的であり、オーディオ帯域に与える影響を最小限に抑える独自の設計である5次(ー30db/oct) のフィルヤーも内蔵し、スイッチで選択できます。

低出力、高出力のフォノカートリッジで使用するために、高ゲインMC(74dB)または低ゲインMCモジュール(53dB)も用意しました。 (ご注文時にご指定いただきます)

Conductorの電源は別筐体の標準電源(PPS-1)の他に、PSU(強力電源)もご用意しました。どちらの電源も、Conductor用に完全に安定化された低ノイズなDC電源です。

すべてのアクティブ回路は、AISI6061航空機用グレードアルミブロックから切削加工されたシャーシ内に共振対策をして取り付けられており、共振制御と外部RFから回路を隔離し、外部ノイズ干渉から守ります。 入力アンプ/イコライザーおよび出力回路は個別の「モジュール」として構成されています。 すべての回路は可能な限り最小の「ループ面積」トポロジーを考案し、ノイズ、歪み、フィールド相互作用を可能な限り低下させるべく、4層回路基板上の精密0.1%薄膜表面実装部品(SMD)コンポーネントを使用しました。 個々の低ノイズレギュレーターは、各入力、出力、およびフィルターセクションに独立して電力を供給し、低ノイズの外部電源とともに、あらゆるソースからあらゆる形態のノイズを除去します。

フロントパネル

Conductor Front
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リアパネル

Conductor Rear
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※ イメージ写真はモジュールをすべて搭載した状態です。入力構成に従ってリアパネルには機械加工されたカバープレートが未使用の入力位置に取り付けられています。

Specifications

入力
MC INPUT 1 / MC(標準装備)
MC INPUT 2 / MC(オプション)※ 1
MC INPUT 3 / MC(オプション)※ 1
MM INPUT 4 / MC(オプション)※ 2
※ 1 オプション(ご注文時)にてMCモジュールまたはMCアモルファスモジュールを追加装備いただけます。
※ 2 オプション(ご注文時)にてMMモジュールを追加装備いただけます。
(注)追加モジュールはご注文時にのみ装着可能です。
出力端子
アンバランス(RCA)1系統
バランス(XLR)1系統
ゲイン
MC 68dB(標準)
MM 42dB
MC 53dB(高出力MC用 3mV)※ご注文時にご指定可能
MC 74dB(低出力MC用 <0.1mV)※ご注文時にご指定可能
最大出力レベル
16 V rms(バランス出力)
RIAA 精度
+/- 0.1dB, 30 Hz – 80kHz
S/N Ratio
68 dB, ref. 0.5 mV@1 kHz, unweighted
THD+N
0.0015%. 30 Hz – 20 kHz
CMRR
110 dB, 20 Hz – 20kHz
寸法
W395 x H90 x D250mm
重量
11.5kg (本体) ※モジュールをすべて搭載した状態
2.7kg (PS/PPS-1)
同梱品
ACケーブル
3/2アダプタ
取扱説明書
保証登録書

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