Precision Monitor 3.2 / Avalon Acoustics
Precision Monitor 3.2
PM3.2のクロスオーバーは、SAGAで培われたクロスオーバー設計を流用し、ハイカレントパーツを多岐にわたり使用しました。その結果、低域においては、このサイズのスピーカーとしては今までにない低音再生が得られたのです。
インピーダンスは200Hz以下の帯域で完全にフラットとなり、その偏差は+/−0.1(1/10)Ωです。これは、今までのスピーカーにはない値で、アンプのエネルギーを完全に、正確に、しかも効率的に利用できるのです。衝撃的な音圧が正しい正確な位相で、しかもエネルギーをすべて出し切る、というパワフルなパフォーマンスを得ることができました。
中域の明晰度は非常に開放的であり、焦点がピタッと合い、さらに、高域は全体の音質的構造に完全に一体化されます。3次元表現では、左右の広がりが大きく、高さも高く、しかも漆黒の背景からアヴァロン特有の透明度で再生されます。
- パワー、増幅、位相、そしてトランジェント、すべての項目においてありのままに追従させ、比類のない音楽演奏情景とごく自然な音色を再現します。
- 滑らかで豊かに広がる指向特性とともに、使用ドライバー(ユニット)の4本をシンクロさせたピストンモーションにより、純粋な波面生成を行います。
- 最適なパフォーマンスを得るために、使用ドライバーの時間軸特性、エネルギー特性、周波数特性をTEF測定器によって厳しく個別に測定。左右ペアになる一組のドライバー特性を完璧にマッチング。
- 蓄積エネルギー除去(SEEテクノロジー)技術により、激しく厳しい音圧レベルが要求されても、鮮明で安定したイメージを漆黒の背景から生成。
- 10Hz~250kHzの周波数帯域において完全な定形負荷により、アンプの摂動効果を最小限に抑えました。(アンプがスピーカーのインピーダンスによって副次的な力によって影響を受けないように、インピーダンスを出来るだけ一定に保つ)
- ドライバーダイアフラムの先進的で軽量な振動板材料は、エネルギーの蓄積と時間領域の歪みを最小限に抑えました。
- 最上級のイメージング機能表現のためのスムーズで広い極応答ポーラーパターンを得ることができました。
- 優れたインピーダンス特性により、あらゆるアンプとの理想的なインターフェースが可能。アンプへの負担が大きく減ります。
- クロスオーバー回路は、導体リード線とケーブルによる実体配線で、プリント回路基板にみられる有害な音響効果を排除。1/1000の精度で選別したコンデンサーを試用するなど、クロスオーバーパーツの選別には、妥協を一切排除しました。
- 独自の全フェーズ位相特性を十分に考慮したクロスオーバートポロジー。また、磁場相互干渉を避けるために、クロスオーバーネットワークは慎重に設計しました。
- アヴァロン独自の磁気制御技術により、スピーカーとしてのエネルギー伝達力を増加させ、ノイズフロアを今まで以上に低く抑えました。
- 拘束モード減衰振動を抑え共振を吸収するシステムによるエンクロージュア(キャビネット)構造を採用しているために、最新SIC材と併用して、キャビネットの振動を吸収。
Specifications
- ドライバーユニット
- 2.5cm ベリリウム ドーム / ネオジウム・トゥイーター x 1
- 9cm ネオジウム ミッドレンジドライバー x 1
- 23cm 複合コーンコーン ウーファー x 2
- エンクロージュア
- ポート・フロアー型
- 能率
- 90dB
- インピーダンス
- 4Ω(ノミナル)
- 周波数帯域
- 24Hz~50kHz
- 推奨アンプ出力
- 25~400W
- スピーカーターミナル
- 2ポジション バインディングポスト
- 寸法
- W280 x H1170 x D430mm
- 重量
- 48kg