Extreme DC Power Distributor / Taiko Audio

DCパワーディストリビューター

Extreme DC Power Distributor(エクストリュームDCパワーディストリビューター)は、Extreme SwitchやExtreme Routerなど複数の機器に電源を供給(12-19V DC ※12V が最適)することができます。

EExtreme DC Power Distributorで、1つのLPS(リニア電源)で動作させた場合、個別に使用した場合よりも、格段に音が良くなることが確認されています。弊社のテストでも大幅に優れたサウンドが得られました。

Extreme DC Power Distributorでは、「相互的ノイズ汚染」を最小限に抑えながら複数の機器に電力を供給できるように、フィルタリング機能「パワースプリッター」を設計しました。このフィルターには4種類の出力があり、電源や主電源の状態が変わっても、ニュートラルなバランスになるようにサウンドを調整することができます。また、ニュートラルからお好みに合わせて転換が可能です。

Extreme DC Power Distributorは、Extreme SwitchやExtreme Routerと同じ銅削り出しシャーシを使用し、160mm x 160mm x 40mm、重量10kgと小型化されており、クローム仕上げとブラック仕上げが用意されます。

なぜパワーディストリビューターなのか?

Extreme DC Power Distributorは、無線LANアクセスポイントに関連するノイズ問題に取り組む中で発見された、最新の製品です。DC電源のフィルタリングはTaiko Audioの長年の経験によって研究されてまいりました。ノイズの特定の側面に焦点を当てて、それらが音質にどのように影響するかを観察、研究したところ、音質を考慮して設計されていない機器から発生するノイズの悪影響を追求する方向にTAIKO開発チームは進むことを決定づけました。例えば、無線LANのWi-Fiノイズが引き起こす音質的劣化は、実際には空中に漂うノイズ源や無線機能そのものによるものではなく、それを供給する電源との相互作用によるものであり、それが私たちのシステム全体に電力を供給する主電源にどのような影響を与えるか、ということが判明しました。それによって、研究、調査する視点が変わりました。

私たちはノイズスペクトルの分析を始め、この種のノイズに特化したフィルターを設計しましたが、デバイスに電力を供給する電源そのものが音質を左右する大きな要因となっているため、フィルターの設計だけでは十分ではないことが解りました。さらに、設計の違いによって相互作用が異なり、結果として音質への影響も大きく変わってきます。これは、主電源にしか接続されていない無線LANのWi-Fiアクセスポイントにも当てはまることで、デバイスの出力側の接続は空中にあることを念頭に置いてください。

様々な電源設計と様々なフィルターをテストした結果、Extreme SwitchとExtreme Routerは、1つの電源で駆動した方が2つの電源を個別に使用したときよりも、優れたパフォーマンスを発揮しました。これは、2番目の電源が、非常に低ノイズのリニア設計であっても、Extreme SwitchとExtreme Routerの組み合わせよりも多くの(相互関連による)ノイズを発生させるからです。さらに最もノイズの少ないDACケーブルで接続すると、2つのデバイスの間にダイレクトなコモン(共通)グラウンドが存在することになり、2つの異なる電源によって「変調」される場合には不利になります。簡単に言うと、両方のデバイスの電流が非常に少ないことを考慮すると、1つのコモン(共有)グラウンドの方がノイズの観点からは優れています。しかし、100mAの電流を流すスイッチは、500mAの電流を流し、より多くの処理を行うルーターよりもノイズが少ないデバイスであることは事実です。したがって、この2つのデバイスを共通の「グラウンド」を維持しながら、互いに「隔離」した上で、1個の電源を使用すると、トータルで考えた場合にはノイズが減る、という点が大きなメリットです。

それぞれのフィルターは、80dB以上の追加的なノイズ・フィルタリングを提供します。64点ものパーツは耳によって判断し、選択したもので、中にはDuelundのコンデンサーのようにエキゾチックで高価なものもありますが、それぞれこのレベルでは明確に聴き取れる効果があります。

私たちTaiko Audioはまず、ニュートラルなサウンドと思われる2つのデフォルトフィルターから始めました。これらは音を変えるのではなく、そこにあるものを(大幅に)改善し、oお互いのやりとりと臨場感を向上させるものです。その効果の大きさには本当に驚かされました。微妙な変化とは程遠く、その効果の大きさには本当に驚かされました。バッテリー電源と比較すると、パッケージ全体で20%も改善されているのです。しかし、異なる電源を使用した場合、そして主電源の「品質」が異なる場合には、より複雑になります。

そこで、電源や主電源の状態が変わっても、ニュートラルなバランスになるようにサウンドを調整できる2種類のフィルターを用意しました。また、ニュートラルから好みに合わせた音質への転換も可能です。これらの代替フィルターにより、ユーザーは、より暗く、より満ちた(フル)、より暖かい、より広がりのある音、またはよりタイトで明るい、よりシャープな、主観的にはよりディテール豊かな音のいずれかに「音を調整」することができます。

フロントパネル
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リアパネル
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FAQ

Q:Extreme DC Power Distributorを使用すれば、ACアダプタ1つで済む、ということですか?
A:その通りです。実際、各々2つのACアダプタを使用するよりもはるかに優れています。
Q:Extreme Switch、Extreme Routerそれぞれ独立してACアダプタを使用した方がより良い音になるのでは?
A:答えは「No」です。各電源はノイズを発生させ、電源の数が多ければ多いほどノイズの総量は増えます。全体として、電源+電源を使用するデバイスとの相互作用です。一般的に、電源は電流を消費します。
Q:Extreme Switch+Extreme Network Card+Extreme Routerの組み合わせで、Extreme DC Power Distributor「なし」が100%だとすると、「あり」の組み合わせはどのくらい向上しますか?
A:「20%はよくなります」と言いたくなります。しかし、実際の差は、この数字が示す以上に大きなものなのです。Extreme DC Power Distributorが行うことは、次のようなことです。解像度や倍音を向上させるとともに、不自然にギラついた音や曇りを取り除き、音色とサウンドステージを向上させます。
Q:様々なLPS(リニア電源)でExtreme DC Power Distributorをテストしたのでしょうか?最も高価なLPSの必要性が軽減されるのかどうかが気になります。さらに、LPSとそれをExtreme DC Power Distributorに接続するDCケーブルの音質的な特質がどの程度反映されるのかも気になります。
A:それは代替フィルターを搭載することで、そのほとんどを相殺することができます。
Q:他社製ルーター(上流側の既存のホームルーター含む)を使用している場合、Extreme DC Power Distributorからの電源供給を推奨しますか?
A:いいえ、お勧めしません。
Q:Extreme DC Power Distributorを手に入れたら、DACケーブルが圧倒的に有利な理由はあるのでしょうか?
A:DACケーブルの場合、トランスを介さずに直接接続されます。そのため、DACケーブルは、Extreme DC Power DistributorとExtreme Routerのグランドを直接相互接続します。
Q:集合住宅や都市、開発地域などの混雑した場所では、ネットワークノイズは発生しやすいのでしょうか?それとも、ネットワークノイズは何があってもつきものなのでしょうか?同じノイズや汚染は、どのネットワークでも同じなのでしょうか?アムステルダムでネットワークノイズを測定するのと、どこかの田舎で測定するのとでは違うのではないかと思うのですが。
A:私たちは皆、実際には存在しないものを信じるように仕向けられたようです。家庭用ルーターを経由する「インターネットノイズ」なるものは存在しません。多くのネットワークパケットを処理するため、ノイズが発生し、その処理を行うデバイスでより多くのノイズが発生します。当然、ダウンロード速度もあり、要求されたデータを受信するのにかかる時間が長いか短いかによって、より低い強度の処理が長くなったり、より高い強度の処理が短くなったりして、異なるノイズスペクトルを生み出します。
Q:基本的に、処理が増えるとノイズが増える?
A:Extreme Switchを追加するとExtreme Serverの処理が減り、Extreme Routerを追加するとExtreme SwitchとExtreme Serverの両方の処理が減ります。従ってノイズ低減に効果があります。

仕様

  • 銅の塊から削り出したシャーシ(表面処理を施しています。)
  • グラウンディング ポスト
  • 長さ1mのDCバレル-DCバレルケーブルが2本付属(少なくとも初回生産分200本分)
  • サイズ160×160×40mm、重量10kg
  • DC入力1系統、DC出力6系統、フィルターなし(パススルー)2系統、デフォルトフィルター2系統、代替フィルター2系統(異なる)(一方はより暗く、より豊かで暖かく、より広がりがあり、他方はよりタイトで明るく、より鋭い、主観的にはよりディテール表現に長ける)
  • DCコネクター:内径2.5mm、外径5.5mm、長さ11.3mm(スイッチ、ルーターと同じ)
  • 最大電流容量10A、最大入力電圧25V、電圧入力=電圧出力なので、通常は12VのLPSと組み合わせて、複数の12V機器に電力を供給するために使用されます。10Aは、接続された機器の最大負荷であり、実際には主にDCソケットの電流制限によって制限されますが、回路はもう少し処理できます。

Specifications

シャシー
銅切削加工
端子
1 x DC入力、6 x DC 出力、(フィルター無しx2,デフォルトフィルター x2,2 x代替フィルタ
DCコネクター
2.5mm ID, 5.5mm OD 11.3mm m
サイズ
160 (W) 160 (D) 40 (H) mm
重量
10kg
カラー
クロームメッキ / ブラック
付属品
DC-DCケーブル(1m)x 2本