RöNt III Tube PS / Brinkmann Audio
RöNt III
ブリンクマンのDDターンテーブルにオプションで用意されているRöNt III(ロント3)パワーサプライは、ブリンクマン・ターンテーブルのモーター用に設計された真空管パワーサプライです。
「RöNt」とは、ドイツ語の Röhren=真空管、Netzteil = 電力供給から抽出した造語です。
オリジナルのRöNtがデビューしてから25年後、Brinkmann Audioは、すべてのBrinkmannターンテーブルで使用できる伝説的なチューブ型電源の第3世代であるRöNt IIIを発表します。 Brinkmannの新しい独自のBZ34「整流管シミュレーター」を利用して、より高次元のパフォーマンス、寿命、信頼性が備わりました。RöNt IIIは、再設計された高電圧ルートや改良されたトランスなど、回路やパーツのアップグレードを行い、より細やかな再現性でダイナミックな音楽的プレゼンテーションを提供します 。 高品質で信頼性の高いGZ34 / 5AR4整流管が不足していることから、ヘルムート ブリンクマンは、RöNt IIで使用されているGZ34 / 5AR4管にちなんで「BZ34」と名付けた、今までにない技術を開発し、音質と寿命の両方を最大化しました。 BZ34は、「一生お付き合いできる機器を製作する」というブリンクマンの哲学に従い、最終的にはRöNt IIにも利用できるようになります。
すべてのブリンクマンオーディオ製品と同様に、RöNt自体、進化的なデザインで、25年以上の製造経験を経て洗練度を高めました。ブリンクマンの製品設計哲学に則り、新しいモデルの進歩のいくつかは、旧バージョンに応用したアップグレードが可能です。 オリジナルのRöNtは1995年にデビューしました。これは、すべてのオーディオ信号経路で真空管を使用したヘルムート・ブリンクマンの試験的試みから製品化されたパワーサプライです。彼は、整流管の真空がプレートをカソードから隔離するだけでなく、電力ラインを駆動回路から隔離し、RöNtがブリンクマンターンテーブル固有のパワークリーナーとして機能できることを発見しました。明快さ、透明性、三次元性の観点から音質の改善に効果があったことを確認しました。
2007年、ブリンクマン ターンテーブル専用に社内で設計および製造された特別の実験機、「Sinus」ダイレクトドライブおよびベルトドライブモーターを発表しました。サイナスモーターは、以前のブリンクマンのターンテーブルで使用されていたパブスト製モーターよりも多くの電流を必要としたために、パワーサプライRöNtIIの開発が必要でした。 回路は、よりスムーズでより透明度の高いパフォーマンスを提供するシングルエンドのクラスAトポロジーに変更されましたRöNt IIは、2つの高電流、低抵抗の五極管(PL36)と1つの全波整流器(5AR4 / GZ34)を使用しました。
今まで何年にもわたって、高品質の5AR4 / GZ34整流管の供給には不安がありました。。それ故、ブリンクマンは、音響と信頼性ともに西側のメーカーには一歩譲るロシアの整流管を供給することを余儀なくされました。 幸いなことに、ブリンクマン氏は希少性を革新するチャンスと見なしていました
新しいRöNt IIIの特徴は、ブリンクマン氏によって作成された「整流管シミュレーター」です。これは、以前RöNt IIで使用されていたGZ34 / 5AR4チューブに因んで「BZ34」と名付けられました。 BZ34は真空管GZ34/5AR4と全く同じ機能なのですが、すべての真空管で避けることのできない性能のドリフト、経年劣化、および寿命の問題を解決しました。。 BZ34の開発の出発点は、RöNt IIで最高のサウンドを実現するムラード NOS(在庫されている新品)GZ34チューブでした。 NOS ムラード GZ34は希少で非常に高価であるため、量産コンポーネントでの使用には適していません。複雑な回路であるBZ34は、GZ34 NOS ムラード真空管の機能とサウンドに勝るとも劣りません。加えて、経年劣化、寿命という真空管のデメリットから解放されました。BZ34は、数十年の使用にわたって一貫して優れたままの性能、信頼性とパフォーマンスを備えています。
ブリンクマンの「将来を見据えた」設計哲学によって、BZ34は交換する5AR4 / GZ34整流管と同じオクタル管コネクタを使用しており、既存のRöNt IIユニットに後付けが可能です。 BZ34をインストールすることにより、RöNt IIユーザーは最新の技術的進歩を享受し、古いユニットが以下に説明する最先端のRöNt IIIのパフォーマンス、寿命、信頼性、一貫性に近づくことができます。これらすべての分野でさらに大きな利点があります。 新たな回路を追加したことによって、明瞭で立体的なサウンド、音楽のディテールとスムーズな「流れ」などの視点からもパフォーマンスを高めることができました。RöNt IIIは、アップグレードされたトランスの恩恵も受けています。 RöNt IIとRöNt IIIは、機能と外観は同じです。 どちらもすべてのブリンクマン・オーディオターンテーブルと100%の互換性があります。 究極のターンテーブルパフォーマンスを求めるブリンクマン オーナーにとって、RöNt IIIはターンテーブル性能をアナログの頂点に高め、BZ34はRöNt IIユーザーに最新テクノロジーを享受する大きなメリットとなるでしょう。
フロント
リア
Specifications
- 消費電力
- 約80w
- 出力電圧
- 24v
- 出力電流
- 0−500mA(ピーク)
- 使用真空管
- PL 36 x 2, BZ34 tube simulator x 1
- 動作中は真空管には手で触れないようにしてください。
- 寸法
- 本体:180 x 65 (100) x 310 mm
- 重量
- 本体:12kg
- 付属品
- パワーケーブルケーブル
- 専用DCケーブル
- 御影石ベース