PDP 3000 HV / T+A
PDP 3000 HV(生産完了品)
CD/SACDミュージックプレイヤー PDP 3000 HV 登場!
37年間ドイツで発展を続けるT+Aより、全く新しいコンセプトで生まれたハイエンドCD/SACDミュージックプレイヤー、PDP 3000 HVが登場いたしました。
HVとは"ハイボルト"を意味し最高級ソリッドステートオーディオ機器において、T+Aが送り込んだPDP 3000 HVが世界最高峰であることをここに証明いたします。HVシリーズは2チャンネルステレオを追求するリスナーのために、一切の妥協を排除した姿勢で完成させました。
VシリーズからHV シリーズへ
2003年、T+AはVシリーズという斬新な回路を駆使したハイエンド真空管オーディオ機器を発表しました。Vシリーズは最新技術を駆使したハイエンド真空管オーディオ機器で、高い評価を得て市場で独自の地位を獲得、多くの熱狂的なユーザーを得ることができました。Vシリーズの開発段階で真空管の典型的パラメター、音質に及ぼす効果など、貴重な知識を得ることができました。その過程で得られた経験とノウハウを今、HVシリーズに注ぎ込み、純粋なソリッドステートアナログ機器へと発展させました。
HVシリーズの全ては高電圧を掛けて作動します。高電圧技術は出力段、プリアンプステージ、パワーアンプにも応用され、低歪みの優れたリニア特性を得ることに成功しました。それはかつてないほどのダイナミックレンジの広さと質感をもたらしました。
最高品位アルミシャーシー採用
シャーシには最高品位アルミのみを採用。シールドを完璧に行い各回路は独立して電磁波などの影響を皆無にすることができました。
HVシリーズ全てはソリッドアルミによるブロックから構成されており、安定性と剛性を高めています。ケース内部では、さらにアルミの厚板によって隔離されたチェンバーが構成されているために、回路同士の干渉がありません。使用しているアルミプレートは10-15mm厚のプレートで、表面は完全にフラットに仕上げられており、高い工作精度によって完璧なシールド効果を得ています。高精度の工作機械により成型されたアンプケース自体は厚さ40mmの高品位アルミプレートによって構成されています。その結果、HVシリーズは質量が高くなり、音響的にも影響を受けにくくなっています。
ミュージックプレーヤーという"総合プレーヤー"
PDP 3000 HVは、単なるSACD/CDプレーヤーではなく、ハイレゾファイルも最高度の精度と純粋さで演奏するミュージックプレーヤーであるということです。これはまさに総合ミュージックプレーヤーです。
CD/SACDを演奏するメカニズムも独自に設計、製造しました。それぞれのコンバーターはT+A社独自のものです。DACとしては7系統の入力を持つ、ミュージックプレーヤーの名に恥じない製品です。
全ては非磁性のアルミプレートによって組み上げられています。内部にはデコーダーを含むディスクメカニズムとデジタル入力、DAコンバーター、パワーサプライ部分、デジタルメインパワーサプライ、ディスプレィやボタンなどを装備したコントロールボードを備えたフロントパネルと、5ブロックに分かれ、それぞれが厚いプレートで完全に隔離されています。
クアッド ダブル ディファレンシャル DAC
PDP 3000 HVのハイライトはなんと言ってもDAC部分にあります。PCMデータDACはクアッド ダブルディファレンシャルDACを開発しました。
CD/SACD、その他のデジタル信号はコンバーターで処理される前に、独自のジッター低減ステージを通過します。USB入力はPCM、DSDオーディオデータを受け容れ、DSDはDSD512のデータまで対応しています。DSDデータは直接コンバーターモジュールに送られます。
完全ディスクリート&完全チャンネルセパレート構成
DSD DACの下流である電流・電圧トランスデューサーが音質に及ぼす影響は多大です。そのため、完全にディスクリート、チャンネルセパレート構成で独自の方法で処理して、アナログ出力ステージへと送られます。真の1ビットDSD DACを完全にPCM DACから分離し、DSDデータのアナログ変換にこれ以上ない処理を行ったため、ハイサンプルのDSDデータの特質を最大限に活かした再生音を堪能できるようになりました。
アナログ回路はディファレンシャルモードバランス回路で、出力もDSD DAC、PCM DACと別々になっています。(メニューで出力端子をDSD/PCMとも同一にすることも可能です。この場合は最終段のリレーによって出力経路がDSD出力に統合されるので、音質に与える影響はほとんどありません。PCMから変換された信号経路が若干長くなること、PCM、DSDから変換された信号に見合うケーブルの選択肢はなくなります。)
AC入力は信号経路とコントロール経路とがパワーサプライ電源から分離独立しています。
アナログ部分とデジタル部分が分離されていることによって、完璧なDACとして機能します。
自社設計&製造 トランスポート採用
自社設計&製造のトランスポート メカニズムは動的動作部分とプレーヤーとを分離するために完全にシールドされており、分厚いソリッドアルミケースに収納されています。ディスクキャリアは高精度プッシュロッド2本にマウントされ、それは重量のある外部ケースからも隔離されています。したがってスピーカーから放射された音による振動、外部の振動による影響をほとんど受けないのです。
Specifications
- メカニズム
- High precision linear tracking drive
- Double GaAlAs Laser System
- CD: 785 nm / 10 mW SACD: 650 nm / 7 mW
- フォーマット
- CD, CD-R, CD/RW, SACD Stereo, SACD multi channel (as 2 channel downmix)
- 周波数特性/ダイナミックレンジ
- CD: 2 Hz – 20 kHz / 100 dB
- SACD: 2 Hz – 44 kHz / 110 dB
- アナログ出力
- アンバランス (RCA) 2 x 2,5 Veff / 50 Ohms
- バランス (XLR) 2 x 5,0 Veff / 50 Ohms
- デジタル出力
- 1x coax, IEC 60958 S/P-DIF (LPCM)
- デジタル入力
- 1x AES-EBU with 192 kSps /24 bit
- 5x S/P-DIF: 1x Standard Coax und 2 high quality BNC with
- 192 kSps/24 bit and 2 optical TOS-Link with 96 kSps /24 bit.
- 1x USB: Device-Mode - up to 384 kSps / 32 bit(PCM) and DSD512*,
- supports asynchronous data transfer.
- * DSD256 and DSD512 only with a Windows PC with appropriate driver installed.
- PCM
- Double-Differential-Quadruple-Converter with four 32 bit Sigma Delta D/A converters
- per channel. 352.4 / 384 kSps conversion rate.
- DSD
- T+A-True-1Bit DSD D/A-Converter
- アップサンプリング
- T+A Digital Signal Processor - synchronous upsampling with 4 selectable
- oversampling algorithms: FIR short, FIR long, Bezier/IIR, Bezier
- 周波数特性
- PCM 44.1 kSps: 2 Hz - 20 kHz
- PCM 48 kSps: 2 Hz - 22 kHz DSD 64: 2 Hz - 44 kHz
- PCM 96 kSps: 2 Hz - 40 kHz DSD 128: 2 Hz - 60 kHz
- PCM 192 kSps: 2 Hz - 80 kHz DSD 256: 2 Hz - 80 kHz
- PCM 384 kSps: 2 Hz - 100 kHz DSD 512: 2 Hz - 100 kHz
- 歪率
- < 0,001 %
- SN比
- > 110 dB
- チャンネルセパレーション
- > 110 dB
- 電源電圧
- 100V 50/60Hz
- 消費電力
- In operation: 2x 40 W, Standby < 0,5 W
- 外形寸法 (HxWxD)
- 17 x 46 x 46 cm
- 重量
- 26 kg
- 付属品
- リモートコントロール(F3001)
- ディスクスタビライザー
- ACケーブル x 2
- 3/2アダプタ