Tube DAC / Nagra



最新デジタルコアを搭載 DSD256対応

2018年、HDシリーズに相応しいNagraフラッグシップD/Aコンバーター、HD DAC Xを開発いたしました。開発過程で、デジタル分野に於ける進化を行うことができました。

Nagra社のR&Dチームは、まったく新しい回路からなるDSD256(11.2M S/s)対応デジタルコアとUSBステージを設計しました。

Tube DACに搭載のデジタルコアはDSDx4までのデータを読み取ることができます。加えて、独自のUSB伝送を受け取る回路を開発しました。また、「N-リンク」と名付けた、将来のNagra機器との互換性を持たせるオプティカル入力も装備しました。

もちろん、標準CDフォーマット(16/44.1k S/s)演奏においても、Tube DACの音質が劇的に進化したのは云うまでもありません。

HD DACをさらに進化させたTube DAC

Tube DACは、HD DACの後継モデルとして誕生いたしました。HD DACからのグレードアップは主に下記のとおりです。

  • デジタルコア部分
  • リアパネルにN-リンク入出力端子の追加
  • 最新ソフトウェア

Tube DACはハイレゾ音楽分野でも圧倒的存在感を誇ります。

Tube DACは、先進技術を応用して、4 x DSDフォーマットサンプリングまで対応し、(1bit, 11.2MHz, 256オーバーサンプル)SACDの4倍のサンプリングレートを誇ります。

デジタル部分についてNagraは、デジタルドリフトとジッターという最大の問題に効果的に解決するために、信号経路とクロック精度に特に気を配りました。超高精度の信号補正アルゴリズムは特にこのTube DACのために開発されたものです。

Nagra社製トランス採用

アナログ回路は、デジタルとは製品的妥協や制限の無い異なるルートで開発されました。一見しただけで内部回路が他社製品とは全く異なるものということがおわかりいただけると思います。Nagraはシングルエンド真空管出力回路のためのトランスを隔離しました。電圧利得(ゲインは電気的に生まれるものではありません)を提供するこれらのトランスは非常に複雑な構造の特別なものです。Nagraによる設計、生産(自社製造)で、完璧なトランスを完成させるまで7〜8ヶ月を要しました。完璧な位相関係を保った上で非常に広範囲の帯域を保証するトランスです。アナログ回路はフィードバックが生じない、非常に安定度の高い回路です。

フロントパネル

フロントパネル
フロントパネル large image

リアパネル

リアパネル
リアパネル large image

XLR出力トランス(メーカーオプション)

メーカーオプションにてXLR出力トランス付きモデルをご用意いたしました。出力トランスを装備することによりXLR出力端子はバランス出力となります。この場合の出力設定は RCA/XLR共にダイレクトに出力されます。※バリアブル機能をスルーし固定出力のみの設定になります。このためVOLUME機能はご使用いただけなくなります。(ヘッドフォン端子のボリウム操作は行えます。)

Specifications

デジタル入力
SPDIF x 2, AES/EBU x 1,NAGRA-LINK x 1, オプティカル x 1,
Audio USB (UCA2) x 1
アナログ出力
RCA x 1ペア、XLR x 1ペア
※XLR出力トランス付はメーカーオプション
出力レベル
1.3 or 2 VRMS
アナログ出力ノイズレベル
-128 dBr @ 1 kHz 1.3 V(リニア)
歪率
< 0.02 % (@-20dB 各サンプリング周波数)
THD + N
< 0.03 % (@ 192 kHz)
周波数特性
5 Hz - 40 kH(+0 / -1 dB)
クロストーク
99 dB
チャンネル間位相
<0.1 °(@ 20 kHz)
パワーサプライ
2x 12 V /1 A(外部パワーサプライ / 2x ACPS II or 1x MPS or 1x CLASSIC PSU)
最大消費電力
24 W
作動時温度
+15 °C to +35 °C
寸法
W280 x H76 x D350 mm
重量(本体)
5.0kg
重量(パワーサプライ / A CPS-III)
0.9kg / 1台
付属品
リモートコントロール
モデルバリエーション
パワーサプライレスモデル
with A CPS-III(スタンダード外部電源 2台)
オプション
XLR出力トランス付モデル
VFS-L

Back to Top