Vivaldi Transport / dCS
Vivaldi Transport
Vivaldi(ヴィヴァルディ)とは、ご承知の通りイタリアの古典作曲家の名前です。dCSがスカルラッティをはじめ、パガニーニ、プッチーニというイタリア作曲家の名を冠したのは、人間復興ルネッサンスの発生地であると同時に、音楽文化に絶大な貢献をしたイタリアへの憧れの気持からなのです。
Vivaldi Transport(ヴィヴァルディ トランスポート)はCD(SACD)ディスクから100%のデータを引き出すため新たに設計された世界最高峰CD/SACDトランスポートです。
トランスポートメカニズムには、ディスクの情報を一切加工せず100%取り出す能力が必要と、dCSでは考えます。dCSのトランスポートに対する基本姿勢はここにあります。そして次に重要なのが、ビットパーフェクトな情報読込、伝達に加えて外部クロックによるデジタルチェーンのシンクロナイズです。
Vivaldi Transportは、現在最も高性能で信頼性が高いEsoteric製 VRDS-Neo-VMK3 (1)メカニズムを採用いたしました。VRDS-Neoは、ディスクに記録された情報を欠落なく取り出すことが可能です。ビットパーフェクトデータはdCSにとって最重要な設計思想なのです。
SACDディスクによるDSDデータ伝送は、新たにAES 1とAES2のデュアルAES伝送(2)にて行います。これによって、従来のCDディスク(PCMデータ)のDSD変換に加え、DXD(24/352.8 KS/s)変換がVivaldi Transport本体にてアップコンバージョンが可能です。
さらにVivaldi Transportは、通常のCDフォーマット(16/44.1KS/s)を、DXD(24/352.8 KS/s)、DSD(1/2.822MS/s)へとアップサンプルすることも可能になりました。これまで誰もが体験したことのない音をお手持ちのCDから再生することができるのです。
ワードクロックからの入力は、44.1kHzから176.4kHzまで受け入れ可能です。
Vivaldi Transportは、同シリーズのDAC、Clock、Upsamplerと組み合わせることで現時点で最高のパフォーマンスが得られます。しかし他シリーズや他メーカーのDAC等と組み合わせても、接続や機能に一部制限はございますが、PCM伝送についてはその能力を最大限に引き出すことが可能です。
Vivaldi システム(Vivaldi Transport、Vivaldi DAC、Vivaldi Upsampler、Vivaldi Clock)は、一度セットすれば使い手にやさしいシステムとなります。従来モデルよりも操作性が格段と向上し、メニュー設定は洗練され、メカが苦手な方でも操作が行い易くなったのも特筆すべき点です。
フロントパネル
リアパネル
Specifications
- ドライブメカニズム
- デュアルレーザー CD/SACDメカニズム
- ディジタル入力
- ワードクロック入力(BNC)1系統
- (44.1,88.2,176.4KHz)
- ディジタル出力
- AES 1/AES 2(XLR)2系統(デュアルAES)
- AES 3(XLR)1系統
- SPDIF 1(RCA)1系統
- SPDIF 2(BNC)1系統
- SDIF 2 DATA(BNC)2系統(CH 1/CH 2)
- ワードクロック出力(BNC)1系統
- 最大サンプルレート
- デュアルAES:24/384kS/s PCM、DSD
- その他、出力は16/44.1kS/s
- 消費電力
- 28W(曲型値),40W(最大値)
- 電源電圧
- 100V 50/60Hz
- 外形寸法
- W444xH196xD435mm
- 重量
- 23.2kg
- カラー
- シルバー、ブラック
- 外部コントロール
- IRリモートコントロール(オプション)
- VRDS-NEOはエソテリック社の商標です。
- DSDデータやDXDデータの伝送はデュアルAES接続方式となります。これまでのIEEE1394接続方式は採用されておりません。