Scarlatti Transport (Discontinued) / dCS
Scarlatti Transport
生産完了いたしました。(2015年7月)
dCSの開発理念は、演奏した音楽をそのまま聴き手の眼前に再現することです。そのときサウンドステージの広がりと、深い静寂の間から音楽が立ち上がります。広大なダイナミックレンジに支えられた演奏情景はいまそこに映り、あなたはその場を独り占めします。dCSは音楽信号の発信源であるトランスポートに、データ処理技術で培ったノウハウを注入することの重要性を強く意識してきました。
トランスポートメカニズムには、ディスクの情報を加工せず100%取り出す能力が必要です。dCSのトランスポートに対する基本姿勢はここにあります。ビットパーフェクトな情報読込、伝達に加えて、外部クロックによるデジタルチェーンのシンクロナイズが第二の条件です。
ユーザーがメカニズムのクロック精度をコントロール出来るということは、音楽再生にリアリティを求める上でとても大切です。dCSの専門はエレクトロニクスですから、"最高の頭脳には相応のメカニズムを"というコンセプトでScarlattiをお届けします。
Scarlatti Transport(スカルラッティ トランスポート)に搭載したVRDS-NEO(1)は、現在入手可能なメカニズムの中では桁違いに忠実度の高いものです。ビットパーフェクトデータはdCSにとって最重要な設計思想です。
レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニア達は、思い描いた情報をあたう限り精密にメディアに注ぎ込むことに最大限の神経を使っています。アーティストの心血注いだ作品を、そのまま再生することがdCSの製品哲学であり、使命であると考えています。
Scarlatti Transport開発に当たり、dCSはメカニズムの検証に独自のテストを多数行い、エソテリック社との友好的な打ち合わせを行い、メカニズムとdCSシステムの融合を図りました。VRDS-NEOメカニズムの能力を最大限に引き出すべく、信号処理の回路を全く新しく制作し、その際使用するFPDA、DSPも全て新たに設計しました。基本的なコントロールボードは、V7といわれる8層基板になり、一新されたパワーサプライでdCSが理想とするトランスポートになりました。
機能的には、DSDデータのIEEE1394による送信に加え、PCMデータのDSD変換、ハイブリッドディスクの読み取り層の判別などがわ分かりやすく選択できるメニューとなり、ディスプレイによって確認できます。
Scarlatti Transportは同シリーズのDAC、Clockとの組み合わせで現時点での最高音質が期待できますが、Elgar、Delius、Verona、Purcellと組み合わせても、また、ロック可能な他社製DACなどと組み合わせても、その能力を最大限に引き出します。
Specifications
- ドライブメカニズム
- デュアルレーザー CD/SACDメカニズム
- ディジタル入力
- BNC 1系統
- ディジタル出力
- IEEE1394 2系統 (DSD用インターフェイス)
- AES/EBU(XLR)2系統
- SPDIF(RCA)1系統
- SPDIF(BNC)1系統
- SPDIF(TOS)1系統
- SDIF-2(BNC)1系統
- クロック
- ワードクロック入力(BNC)1系統
- ワードクロック出力(BNC)1系統
- 消費電力
- 25W(定格),40W(最大)
- 電源電圧
- 100V 50/60Hz
- 外形寸法
- H135xW510xD425mm
- 重量
- 19.6kg
- VRDS-NEOはエソテリック社の商標です。