Scarlatti Clock (Discontinued) / dCS
Scarlatti Clock
生産完了いたしました。(2015年7月)
Scarlatti Clock(スカルラッティ クロック)は、オーディオチェーンのフロントエンド、SACD/CD関連機器のクロックを高精度でシンクロナイズする外部クロックジェネレーターです。
高い精度と安定したマスタークロックによって、D/Aコンバーター、トランスポートなどのデジタルチェーンをシンクロナイズさせることで細やかな音の粒立ちがより明瞭になり、楽器の輪郭がはっきりと浮かび上がります。さらには、演奏家の気配までもが照らしだされ、しなやかに紡がれた音の広いダイナミックレンジによる実在感といった、オーディオファイルが本来望んでいる再生の質の並ならぬ向上を実現しました。
Scarlatti Clockは、エージングされたクリスタルオシレーター(VCXOx2)を選別してマッチペアで使用するデュアル発振器システムをその根幹に据えました。
使用するクリスタルは、それぞれ異なるドリフトを持っているため、長時間かけて選別マッチする必要があります。各々の特性、特徴を内部DSPにインプットし、各マスタークロックユニットを作り上げることによって温度や経年変化による安定度を飛躍的に上昇させています。
6系統の出力にはそれぞれバッファーを装備し、接続器から逆流する不良成分をシャットアウトしました。また、正確なクリスタル発振は、22.5792MHzまたは、24.5760MHzから、44.1KHzまたは、48KHzを作り出します。
それをサポートするコントロールボードには新たに独自設計した高速FPGA、DSPと新設計のパワーサプライを搭載しました。それによって、Scarlatti Clockでは、2nsec以下のハイスピードの立ち上がりを達成し、ジッターは大幅に低減されました。これは、正確さはもちろん、音楽的にも優れたマスタークロックであることを意味します。
さらに高い精度をお求めのオーディオファイルには、原子時計などの外部発振器からの受信も可能です。Scarlatti Clockはシステムに導入し、一聴すれば馥郁たる完成が確認できるオーディオのためのマスタークロックです。
Scarlatti Clockは、新たにUSB 2.0 Bタイプコネクターを装備いたしました。USB 2.0 Bタイプコネクターは、Windows、Mac OSXなどの多くのPCにも対応しております。DoPは他ならぬdCSが発明、開発し、無償で提供したDSDデータの伝送方法です。Scarlatti Clockは、現在普及しつつあるDSD配信の音質メリットを最大限に享受することが可能になりました。
Specifications
- クロック発振
- 高精度温度補正 Dual VCXO
- クロック周波数
- 44.1kHz / 48kHz / 88.2kHz / 96kHz
- クロック精度
- +/-1ppm以下、通常 +/-0.1ppm
- デジタル入力
- USB 2.0 Bタイプコネクター x 1系統
- 32, 44.1, 48, 88.2, 96, 176.4 & 192kS/s plus DOP.
- 外部Reference入力
- 75Ω (BNC)x 1系統
- 32kHz, 44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz, 96kHz, 1MHz, 5MHz, 10MHz
- デジタル出力
- ワードクロック出力 x 6系統
- SPDIF(BNC)x 1系統
- SPDIF(RCA)x 1系統
- 消費電力
- 8W(定格),12W(最大)
- 電源電圧
- 100V 50/60Hz
- 外形寸法
- H73xW460xD405mm
- 重量
- 10.0kg