Puccini (Discontinued) / dCS
Puccini
生産完了いたしました。(2015年8月)
Puccini(プッチーニ) CD/SACDプレイヤーはPaganiniシステムをベースにした現時点で望みうる最高度のデジタルディスクプレイヤーです。
Paganini、Scarlattiと同じコントロールボード、DACアナログボードを使用し、トランスポートには定評のあるティアック・エソテリック製UMK5(1)を搭載することで安定性と優れたビットパーフェクトデータをDACステージへ供給します。
メカニズム、シャシー、リモートトランスミッターなど非常に高品質なパーツで構成し、dCSの頭脳によってその良さを100%引き出すことに成功しました。
一言で申せば、トランスポートとエレクトリカルボードの優秀性によって、現時点に於いて際だつインテグレーテッドプレーヤーと断言できる点は、その生い立ちからもお分かりいただけると思います。
dCSリファレンス機器であるScarlattiでは、DACアナログボード、コントロールボード、パワーサプライなど、今までのdCSシステムのボードを一新していますが、それをそのままPuccini CD/SACDプレイヤーに搭載しています。
dCSでは最速、最高正確度のDSP(デジタルシグナル処理)を行い、それによって、フィルター、ゲインコントロールの動作を大きく改善し、非常に精密なディテールを再生します。
FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレー)は、能力を高めたために、さらに余裕が得られます。パワーサプライは一新され、運転温度が低く、AC電圧変動に対しても安定度が増しています。
16ビットコントローラーは制御システムの能力を高めました。新設計のリングDAC(特許)を搭載、旧バージョンに比べ、ディテール表現が飛躍的に向上しました。
新タイプリングDACはディスクリート、バランス設計で、dCS技術陣により創り出されたものです。
多くの他社製品には既製のDACチップが使用されておりますが、DACの心臓部にはdCSの最高度に洗練された変換回路を搭載することによってのみ、dCSの目指す最高度の音質が得られるのです。
デジタルプロセッサーは入力デジタルデータをリングダックフォーマットによって、高速処理します。即ち、5ビット、2.822/3.07MS/sというレートです。この情報量は1ビットDSDデータ(@2.822M/Ss)、24/192データよりも遙かに大きい情報量を処理するフォーマットです。
このリングDACフォーマットによってdCSは15年間世界のハイサンプルレートテクノロジーをリードしてきたのです。
シャシーは高品質ハードアルミで構成されており、フロントパネルは手の込んだカーブ面削りだしによって構成されています。
Pucciniは最高度に洗練されたマルチモードフェーズロックループを使用しています。これによって、ジッタークロック信号を最大限に「クリーンアップ」するのです。dCSでは、音楽演奏にとって「クロック」が非常に重要な要素と考えています。DACにおけるタイミングエラーはアナログ出力のエラーへと変換されるからです。
Paganini Clockのノウハウを凝縮したPuccini U-Clockは、なんと2nsの立ち上がり速度、ジッターひずみの無さで他を抜きんでており、音楽再生を念頭に置いたクロックです。Puccini U-Clockを新たに加えることにより、Pucciniはさらにその音楽再生能力を高めていきます。高い精度のクロックと立ち上がりのぶれの無さとスピードを誇るPuccini U-Clockは、Pucciniをシンクロナイズさせた音質、dCSのマルチモードフェィズロックループ(PLL)によって、聴く者のこころを揺さぶります。是非、Puccini+Puccini U-Clockの効果をお確かめ下さい。
Specifications
- ドライブメカニズム
- デュアルレーザー CD/SACDメカニズム
- コンバータタイプ
- 5-bit 約3MS/s dCSオリジナルリングDAC
- アナログ出力
- バランス(XLR)1系統(2番ホット)
- アンバランス(RCA)1系統
- PCM デジタル出力
- SPDIF (RCA) 2系統
- PCM デジタル入力
- SPDIF (RCA) 2系統
- ワードクロック
- 入力(BNC)1系統
- 出力(BNC)1系統
- 消費電力
- 30W(定格), 40W(最大)
- 電源電圧
- 100V 50/60Hz
- 重量
- 12.1kg
- 外形寸法
- D420xW460xH113mm(最大寸法)
- UMK5はエソテリック社の商標です。